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Quiet Room

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Quiet Room

2019/11/11 04:27

久しぶりのブログになりますね。


いろいろ周りからご質問などを多数受けたのでご説明代わりにブログを綴ります。

Quiet Roomは新作が非常に不定期なんですね。アクセのブランドによってはアパレルのように、
S/Sコレクションとか、A/Wコレクションのようにシーズンごとにリリースされるブランドさんも
多いですが、当ブランドは一人の為に、キャパシティに現在では限界があります。
というのも「個人的には」ですが、

・新作をとりあえず出す→展示会をして受注生産
→実際に店頭に入ってくるのは数か月後

という流れが僕はあまり好きじゃない。

もちろんそのブランドの流儀があるので否定はしませんし、それによって購買欲がそそられ、きっちりと予定通りにリリースして誰にも不満が発生しない、そういうスタイルもたくさんあります。

先日も新作展示会にワインという要素をプラスしたブランドさんの展示会があったのですが、「アクセを見せる」という事以外もデザインされていて、新作を手に取って見る瞬間だけでなく、素敵な葡萄酒の香りを纏った帰路もデザインされていて素敵だなと思いました。

ですがブランドによっては新作展示会を開いて、数か月後から店頭に並ぶ、というふれこみだったのに、4年経過した今も1点さえも並んでいない。という事が大なり小なり多々あります。
(実際に店頭に立っている自分の経験談です。)

もはやただのウソですよね(笑)
それを心待ちにしていたお客さんは来るたびに
「届きましたか?」「届きましたか?」
と聞いてきます。

状況をブランド側に訪ねていると
「イベントで忙しくて」「バタバタしてて」
という理由が多い。
そして次第にそのブランドに対して信用を失い、
欲しかった物にさえ嫌気がさす。
そんな姿を何度も何度も幾人も見てきました。
誰も得してないです、その展示会。

アイテム数が多くなってくると全部店頭に並ばないってのは当然ですが、少なくとも「欲しい」って言ってくれる人にはすぐ届けてあげたい。
注文してもピアス1個で1ヶ月かかる、とかも個人的にはポリシーに反しているので、ただ
「個人的には好きじゃない」ってだけなんですね。
お客さんにも店舗さんにも迷惑をかけてしまうのが最悪なので、僕としては

少なくともレギュラーアイテムはいつでもお渡し出来る状態であるべきだと思ってるし、

【なのでレギュラーアイテムをフルラインナップで見て頂けて、すぐお届け出来ない状況なら新作なんて作らない方がいい】

という思いでやっています。
僕は自分のアイテムは自分の「分身たちであり子供である」と思っています。

アイテムを制作して終わり、ではなく、流通を経て、お店を経てお客様の手元に届くまでしっかりと見届けるべきだし、そこまでの道筋やスピードも全て含めてブランディングだと思っています。

物を作るだけの時代なんてとっくに終わっていて、だからみんな必死にSNSなどで世界観を構築しようとしますしね。

今までは作るだけ、作りたい物を作って終わりなデザイナーが蔓延していましたが、これからは手元に渡るまでのストーリーをデザインしなければいけないと確信しています。

お客さんに受け取ってもらえる時の事、店舗さんに商品が届く時の事、配送業者にお渡しする時、もちろん梱包の仕方も含めて

それらすべてがデザイナーの仕事だと思ってます。

もちろん当ブランドでも立て続けに同じアイテムを購入された場合など欠品する場合もあります。
ですが1~3週間以内には遅くともお届けできるように心がけております。

そして常にある程度アイテムを確保している状態をキープしつつブランドを運営する事が出来て初めて新作の制作に取り掛かります。

なので、アイテム数も多くないですし、新作も遅々としたスピードですが今ある物を蔑ろにせず、あらゆる問い合わせやご注文に可能な限り素早く真摯に向かい合っていきますので今後とも宜しくお願い致します。